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「アナ尻」(あなじり)
 アナウンスの最後の部分、おもに録音番組などで、トークを締める時間のこと。進行表に「アナ尻28分30秒」などと書かれている。

「入中」(いりちゅう)
 生放送の番組中に、外から中継が入ること。「中継が入る」ということなんでしょうね。

「インターネットラジオ」
 インターネットを中継して音声データを配信するサービスのこと。インターネットを使える環境であれば、世界中のどこにいても聴くことができる。
 Real Audio,Media Player,Quick Timeなど様々な方式があり、ニッポン放送では深夜の人気番組「オールナイトニッポン」をインターネットラジオで世界中にリアルタイム放送している。

「打ち切り」
 レギュラー放送の番組が、予定していた放送期間の途中で終了すること。打ち切りの理由としては“担当パーソナリティーの病気”や“契約していたスポンサーの都合”、“聴取率の関係”などがある。

「裏送り」
 通常キー局・ローカル局が同時に放送しているネットワーク番組を、キー局が特別番組等で放送しない場合でもローカル局用に通常通り放送すること。CRTでは、プロ野球のオフシーズン中にネットしている「ショウアップナイターストライク」などのNRN番組でよくある。(キー局のニッポン放送では“Jリーグ中継”だったりする)

「カウ・キャッチャー」
 番組の始まる前に番組時間に食い込む形で放送される、通常はスポットコマーシャルのこと。番組スポンサーのCMを(料金の都合で)カットし、別売りしていることが多い。CCと略す。

「カットイン」「カットアウト」
 C.I.、C.O.と略す。番組の中で音楽や効果音がハッキリとスタートし、キチンと終わること。これに対して音楽などがスタートから徐々に大きくなっていき、次第に消えていくことを「フェードイン(F.I.)」「フェードアウト(F.O.)」という。CDでかけている曲を途中で切る場合、フェードアウトのほうが放送を聴いているリスナーとしては自然である。

「完パケ」「半パケ」「ナマ」
 放送の形想、または放送素材の形態。完パケは完全パッケージの略。録音番組ならば前テーマに始まり、クレジットCMなどが全て入っており、上がり時間が決められた時間(30分番組は通常2850秒が基本)で出来ている状態。これに比べて半パケは半パッケージの略で出演者のセリフだけ録音されていて音楽やCMなどをナマで進行させながら番組に仕立て上げなければならない。半ナマとも言う。ナマは現在のワイド番組がほとんどそうである生放送のこと。
 自社制作での例としては「チャラのOH!マイ・アニメ」が完パケ、「朝いちばんミュージック」が半パケで、「シャラリラ歌謡曲」がナマとなります。

「逆ネット」
 ネットワーク番組は通常、東京のキー局や大阪の準キー局からローカル局へと流れるのがほとんどである。
 しかし、逆の場合、つまりローカル局発でキー局が受けることがある。これを『逆ネット』と言う。CRTでも昔はあったんだけど…今じゃあ、よっぽどのスポンサーさんでもつかない限り、無理ですね。

「キューシート(Qシート)」
 録音番組の場合は放送日、放送時間、タイトル、スポンサー名、テープスピードなどの他、放送される内容、長い番組の場合は途中のラップタイムを記してある紙のこと。生放送では細かいコーナー進行、提供クレジット、CM送出のタイミング、音楽の曲名などが詳しく記入されている進行表。パーソナリティーはこれを頼りに時間を配分して番組を進めていく。

「キュー信号」
 キー局がローカル局に渡す制御信号の総称。放送素材(CM,テープ等)のスタートのタイミングを示す信号で、あらかじめ決めた方法でテープを作動させる。ローカルキュー信号、ネットキュー信号、エンドキュー信号などがある。CRTでは「オールナイトニッポン」を聴いているときに…CMの出るタイミングなんかで…なんとなくわかります。

「キュー(Q)ワード」
 CMなどを出すきっかけの言葉。日本語で言うと「決め言葉」かな。わかりやすい例としてはプロ野球中継の時、イニングの終わりに『ヤクルト対巨人、7回が終了して32…スワローズが1点リードしています』というアナウンサーの言葉が、CMを出すキューワードと決められている。

「競合」
 番組を提供してくれるスポンサーを広告代理店やマスコミ媒体が取り合う、広告争奪戦のことを指す。栃木放送のスポンサーは地元の中小企業がほとんどのため、RADIO BERRY・とちぎテレビ・地域のケーブルTV局・下野新聞などの紙メディアやインターネットなどなど…小さな経済圏の広告パイを奪い合っている状況で、生き残っていくには大変厳しい環境にある。

「共同提供」
 複数の広告主が一つの番組を提供すること。安上がりではあるが、それだけ提供感が薄くなる。TVの場合は広告料金が高いため、ほとんどがこの形態となっている。CRTではあまりないが、例としてはプロ野球中継や「うたっチャオ」「跳べ!栃木の歌手」などがこれにあたる。

「クッション」
 時報前や番組終了時間前などに作っておく時間の余裕。ナマ番組は進行がその日により多少伸び縮み(オシ・ヒキ)するため、調整する時間を用意しておかないと放送事故になってしまう。(意味としては“ソファーの上のクッション”と同じ) スタッフが一番怖いのは電話などで「素人」さんを番組のコーナーに出演させる場合ですね。以前、某ワイド番組(●ま※せワイド)で時間を考えずに話しまくった素人さんのせいで、時報前の交通情報が吹っ飛んだこともあるんです。

「クール」
 番組やCM契約など“放送契約”の単位で、一般的には3ヶ月が1クール。1年は4クールとなる。AMラジオ局はプロ野球中継の関係で2クールごと(4月と10月)に大きく番組改編が行われる。(語源としては“クォーター”がなまったものではないかと言われている。)

「クライアント」
 得意先のこと。通常、広告会社が担当する広告主のことを言う。「スポンサー」と言ったほうがわかりやすいですよね。

「クレジット(提供クレジット・提クレ)」
 CRと略す。番組提供を示すスポンサー名または商品名のアナウンスメントのこと。「この番組(時間)は●○銀行の提供でお送りします」という部分。(最近では英語で行う番組もある)生放送でこれを忘れると、パーソナリティーには「始末書」がプレゼントされる。
 この他に録音番組、または録音されたCM素材の最初に入っている、録音内容・放送日時などを示すコメントを指す場合もある。

「ケツ・カッチン」
 録音番組などで、あらかじめ予定していた放送時間(アナ尻)よりも早く放送を終わらせたため、番組終わりの部分が“尻切れトンボ”の状態になってしまうこと。(パーソナリティーのトークが途中でフェードアウトされ、CMになったりする) 臨時ニュースなどが入ったり、放送事故で予定の時間に番組をスタートできず、時間が足りなくなってこうなることがある。

「考査」
 表現内容が公共の放送にふさわしいかどうか、また放送基準に抵触していないかどうかを判断すること。番組考査、CM考査がある。番組考査をいつも気にしていたのは「おま金」のプロデューサー(^。^)…だったかも。CM考査でよく問題になるのは『世界で一番』とか『日本ではじめて』といった最上級の表現。某家電量販店は「安値世界一への挑戦」というカンジでうまくかわしているカモ。

「コマネット」
 コマーシャル付きネットワーク番組、またはネット形態。キー局がスポンサー、または広告代理店からキー局で放送する料金とローカル局分を合わせて受け、番組にCMをつけてローカル局で放送し、キー局経由で料金を配分する。これに対して『サスネット』は、CMなしの番組をキー局がローカル局へ販売すること。コマネット、サスネットをそれぞれ黒ネット、白ネットとも言う。CRTでは「鈴木杏樹のいってらっしゃい」「ミュージックギフト〜音楽地球号」「オールナイトニッポン」などがコマネットで、「三宅裕司のサンデーハッピーパラダイス」「オールナイトニッポンR」などがサスネットとなる。

「コールサイン」
 電波の呼び出し符号。日本ではラジオ・テレビなどいわゆる放送局は“JO”で始まるコールサインを持っていて、ニッポン放送のJOLF、文化放送のJOQRなどが有名。栃木放送はメインの宇都宮局(1530kHz)のJOXF、両毛局(1062kHz)のJOXM、那須局(864kHz)JOXN3つを使っています。